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2012年5月7日月曜日

かもめ食堂 感想「雄弁な調理シーン」

公式サイト

テレビ放映で視聴しました。

キャスト
サチエ(小林聡美)
庶民派主人公かと思いきや、
フィンランド語はぺらぺらだし、
お客さんが来ない店でも維持するお金もあるし、
料理は超うまいし、
大変な生い立ちだし(かつそれに負けずに強く生きてるし)、
まったくもって超人系主人公でした。(ex.孫悟空とか、ナウシカとか)
メンタルがヤムチャ以下な私としては、
感情移入はできないけど「はぁ〜、かぁっこいいなあ〜」という女性像でした。
おしゃれだしね。

全部おしゃれ!

ミドリ(片桐はいり)
「大人計画」での「ちょっとヤバいおばさん役」とか、
NHKの『時々迷々』のオッサン姿など、
なにかと強烈なイメージの片桐はいりさんですが、
本作は「他2人と比べたらまあまあ常識人」でした。

衝撃のスーツ姿@時々迷々
なぜそんなにお似合いなのでしょうか…


サチエの悠々と構えている様に、
人ごとながら心配してヤキモキしている姿が非常に庶民的でした。
かもめ食堂のヤムチャでした。
しかしおしゃれ。
自転車に乗ってる姿とかすごいカッコいい。

それにしても長身である


マサコ(もたいまさこ)
すべてが面白過ぎました。
一人だけフィンランドのゆっくり過ぎる時間より、
さらにゆっくりとした別時空に生きてました。
(実際キノコのくだりとか時空を旅しててもおかしくない描写だし)
まったく言葉の通じない人の嘆きを受け止められたり、
なんだかんだ荷物のない状況に順応してたりかっこよかったです。
あんなおばさんになりたい。
そしてやっぱりおしゃれ。

かわいいエプロンと絶妙な表情


感想
ストーリーにもキャラクターリアリティは全くないと感じました。
ファンタジーに近いと思います。
でも、そこが素敵でした。
そこらへんにいそうな人に見せかけて「ぜったいそこらへんにいない人たち」の、
非日常な人の日常としてすごい楽しかったです。

あとは料理がなにしろ美味しそうなこと!
『軌跡のシンフォニー』や『オーケストラ』など、
音楽がテーマとなってる映画で、
台詞などがない演奏シーンを、「一番視聴者に訴えかけるストーリーの頂点」にしてある描写はありますが、
かもめ食堂はそれの「調理シーンver」だと。

ストーリーは…だけどこのシーンは圧巻@軌跡のシンフォニー

やたらと見応えがある調理シーン


もくもくとサチエが作る料理はどれも美味しそうだし、
作っているすがたも楽しそうだし、
感情移入はできない主人公だしファンタジーな話でしたが、
「言いたいこと」というか信念みたいなものは感じ取れるな〜、って感じでした。

あと日本オタクのトンミ・ヒルトネン君、
イケメンなのにオタク役がしっくりきてて笑えました。いい子や。

最後に、旅行先であんなにおしゃれ度を維持できる人はマジでファンタジーということを強く主張したいです!

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