映画などの感想を記録するブログです。
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2012年5月19日土曜日

K-20 怪人二十面相・伝 感想「マスク・オブ・ゾロ + アメコミ + ディズニー」



K-20 怪人二十面相・伝 - Wikipedia



テレビ放映で視聴しました。

キャスト

遠藤平吉(金城武)

邦画、アジア映画に疎いので(レッドクリフすら観てない)、
「ターザン」の声やってたなーとか、
最近だと「死神の精度」の死神やってたけど正直微妙だったなー という程度で、
特に好きでも嫌いでもない印象でした、が、
平吉役はかなり良かったです!
演技がどうのこうののという前に、
「場末のサーカスのアクロバット役者」という設定が妙にフィットしてました。
超そういう仕事してそう(体つきとか、髪型とか)

よく考えなくてもものすごく可哀想な役

演技は正直…??という感じなのですが、全然気になりません。人間力?
考えなしな行動もするけど、自分が悪い時はちゃんと反省する良い奴で、
とにかく可愛い可哀想な役。ディスニー映画に出てきそうな性格の主人公でした。



羽柴葉子(松たか子)

正直「もっと若い子連れてこいよ」と思わないことはなかったのですが、
後半どんどんピッタリハマって行きました。
登場シーンよりも後半の好感度の高いヒロインって貴重な気がしてます。

プロペラ機をM:Iシリーズ並みに乗り回す天然お嬢様

明智小五郎(仲村トオル)

イケメンでした。
仲村トオルファンは観ない手はないとおもいます。
明智小五郎役が似合っていました。
故にラストが???だったです…

平吉が明智に化けてるシーンの仲村トオルは必見!情けない!

あと源治(國村隼)が良かったです。
脇ががっちりしてるのは、大作映画の特権ですね!
一瞬しか出てこなかった要潤もなんか良かったです。



感想
散々な評判を聞いていたんですが、面白かったです!
もっと早く見ればよかった!スチームパンク的な世界観もイイ!

平吉の感情の変化についていけない(何考えてるかわかんない)、というレビューを多々見受けましたが、ディスニーアニメ等に慣れている方であれば、このスピーディーな心境変化には全然ついていけると思います。余裕です。慣れてない人は振り落とされるかも。

ダークヒーローと義賊モノは全く別物だと私は思っているのですが、K-20は後者の義賊モノというジャンルの王道を突っ走ってる印象です。そいういう意味では、アメコミというよりルパンとか、『マスク・オブ・ゾロ』っぽいかもしれません。金城さん自身ちょっとアントニオ・バンデラスっぽい感じもしますし。

心なしか、色々と似ている気がする。
アンソニー・ホプキンス出てたね〜

ダークヒーローの代表はバットマンとかですかね。己の正義に悩み苦悩しながら正義を実行する感じのヒーロー像。

あと平吉の泥棒修行のシーンでの成長ぶりも楽しく、
修行シーンファンに優しい仕様でした。
(スターウォーズのルーク修行シーンを始め、ディズニー映画でいうとヘラクレスとかムーランとか、
全然できない → 超頑張る(たくさん失敗もする) →急成長!!
という流れが妙に大好きなんです。)

近年邦画といえば、「漫画の映画化」「田舎の景色(特に山)綺麗系」「ハードなアート系」が多すぎると思うので、そういう状況のなかで少数派である「映画オリジナルの娯楽大作」(原作小説はありますが)を、お金をかけて作ろうとした試みに拍手を送りたいと思うのです。もっと作って!

気になるところがなかったかといえば嘘になります。
明智小五郎が中盤まで非常にかっこよかったのに、ラストで急激に小物にスケールダウンする感じとか、どうにかならなかったのかー?とは思います。
世界征服って言われると急激に「そんなんでいいのか?」と思ってしまうので。
ただ、平吉が怪人二十面相としての人生を選ぶ話の流れは非常にスカッ!とするので、
そういうふうに持っていくためにはああするしかなかったのかなぁ。

とはいえ「日本だってエンタメ一本でここまで出来るぞ!」をみせてくれた楽しい映画でした!
こういうの増えろ!

2012年5月7日月曜日

かもめ食堂 感想「雄弁な調理シーン」

公式サイト

テレビ放映で視聴しました。

キャスト
サチエ(小林聡美)
庶民派主人公かと思いきや、
フィンランド語はぺらぺらだし、
お客さんが来ない店でも維持するお金もあるし、
料理は超うまいし、
大変な生い立ちだし(かつそれに負けずに強く生きてるし)、
まったくもって超人系主人公でした。(ex.孫悟空とか、ナウシカとか)
メンタルがヤムチャ以下な私としては、
感情移入はできないけど「はぁ〜、かぁっこいいなあ〜」という女性像でした。
おしゃれだしね。

全部おしゃれ!

ミドリ(片桐はいり)
「大人計画」での「ちょっとヤバいおばさん役」とか、
NHKの『時々迷々』のオッサン姿など、
なにかと強烈なイメージの片桐はいりさんですが、
本作は「他2人と比べたらまあまあ常識人」でした。

衝撃のスーツ姿@時々迷々
なぜそんなにお似合いなのでしょうか…


サチエの悠々と構えている様に、
人ごとながら心配してヤキモキしている姿が非常に庶民的でした。
かもめ食堂のヤムチャでした。
しかしおしゃれ。
自転車に乗ってる姿とかすごいカッコいい。

それにしても長身である


マサコ(もたいまさこ)
すべてが面白過ぎました。
一人だけフィンランドのゆっくり過ぎる時間より、
さらにゆっくりとした別時空に生きてました。
(実際キノコのくだりとか時空を旅しててもおかしくない描写だし)
まったく言葉の通じない人の嘆きを受け止められたり、
なんだかんだ荷物のない状況に順応してたりかっこよかったです。
あんなおばさんになりたい。
そしてやっぱりおしゃれ。

かわいいエプロンと絶妙な表情


感想
ストーリーにもキャラクターリアリティは全くないと感じました。
ファンタジーに近いと思います。
でも、そこが素敵でした。
そこらへんにいそうな人に見せかけて「ぜったいそこらへんにいない人たち」の、
非日常な人の日常としてすごい楽しかったです。

あとは料理がなにしろ美味しそうなこと!
『軌跡のシンフォニー』や『オーケストラ』など、
音楽がテーマとなってる映画で、
台詞などがない演奏シーンを、「一番視聴者に訴えかけるストーリーの頂点」にしてある描写はありますが、
かもめ食堂はそれの「調理シーンver」だと。

ストーリーは…だけどこのシーンは圧巻@軌跡のシンフォニー

やたらと見応えがある調理シーン


もくもくとサチエが作る料理はどれも美味しそうだし、
作っているすがたも楽しそうだし、
感情移入はできない主人公だしファンタジーな話でしたが、
「言いたいこと」というか信念みたいなものは感じ取れるな〜、って感じでした。

あと日本オタクのトンミ・ヒルトネン君、
イケメンなのにオタク役がしっくりきてて笑えました。いい子や。

最後に、旅行先であんなにおしゃれ度を維持できる人はマジでファンタジーということを強く主張したいです!