映画などの感想を記録するブログです。
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2014年1月18日土曜日

モンスターズ・ユニバーシティ 感想「配られたカードで勝負するしかないのさ」

モンスターズ・ユニバーシティ Wikipedia


今更ながらレンタルでの視聴。
映画館へ足を運ばなかったことを本当に後悔しています。

今回はキャスト割愛で。
でもジョン・グッドマンすげえよかった!
結構おじいちゃんなのに、不良サリーのチャラさが声から溢れてました。

これも大学生役ってことになるよね…

あとキャストみたらパシフィック・リムで人気のチャーリー・デイの名前が!


しかもアート役でした。

本作で軍を抜いてやばそうなキャラ。
夢日記とかつけちゃう前科者。

感想※ネタバレ注意

CG技術はね、もういいんです。
サリーの毛の一本一本の動きとふわふわ感、
マイク達の皮膚のテクスチャ、
上手く表現されてる"夜の人間の世界"のシーン、
もう文句なしにすごい。

でもね、もう我々慣れちゃってるんですよ。
トイ・ストーリーを初めて観た時はそりゃ驚いたけど、
今はもう「3Dで当たり前」「CGは本物と見分けがつかなくて当たり前」
しょぼいと「予算が足らなかったのかな…」とか勘ぐられちゃう時代です。

だからこそ、
それ以外のポイントがすごくないと観る気も起きない、こども達も観ない。
だからこそ4DXなんてのが登場したり、
007シリーズ スカイフォールが「あえて」3D映画にせずクラシックさを売りにしたり、
みんな工夫しているわけです。

ピクサーは、
トイ・ストーリーで「続編は面白く無い」というディズニーのジンクスを見事に打ち破りました。
その面白さは、やっぱり脚本の力だと思います。
「その問題、ちゃんと答え出るの?」っていう問題に果敢に取り組むパワー。
モンスターズ・ユニバーシティも本当にすごかった…

この話は前日談なので、当然オチは視聴者みんなわかっている。
で、その「みんな知ってるオチ」に向かって、どうドキドキハラハラさせるか、これが前日談のキモでしょう。
まんまとやられました。

実はモンスターズ・インク視聴時、私あんまりマイクが好きじゃなかったんです。
「人徳者で才気あふれるサリーのコバンザメのくせに、偉そうぶりやがって」と思ってた。
なんだったら「サリー、マイクのこと甘やかし過ぎじゃない?」とも思ってた。
でも全然違いましたね。

モンスター世界のあこがれの職業「怖がらせ屋」
その夢を叶えるためには、
勉強、トレーニング、そして才能、
才能をもっと具体的に言えば、ルックスです。
そう考えると、「怖がらせ屋」はアイドルとかに近いかもしれません。

徹底的に才能がないけど向こう見ずなマイクは、才能を努力でカバーしようと必死。
一方才能と生まれに恵まれたサリーは、それにアグラをかいて努力する気ゼロ。

まあ、全然気が合いません

結果、二人ともお互いの足を引っ張り合う形で「怖がらせ学部」を落第してしまい、
落第生チームで学部復帰をかけて「怖がらせ大会」に出場することになります。
最初はまとまりのないチームが、困難を乗り越えてだんだん最高のチームになっていく様は感動的です。
でも、今回はそれで終わらない。

最後の「怖がらせ大会」の試合を前に、
サリーは自分たちを落第させた学長に、
「僕達が勝っても恨みっこなしですよ」と声をかけます。
対して学長は至って冷静に「あなたは彼(マイク)のこと怖いと思うの?」とサリーに問います。
サリーは「マイクは僕達のリーダーだ!」「マイクのコーチングは本当に凄い!」と反論しますが、
結局「マイクは怖い!」とは言えません。だって思ってないから。
その努力を尊敬する仲間から見たって、マイクには「怖がらせ屋」の才能がないのです。

最後の試合は、
チームメンバー全員が、シュミレーターで「怖がらせ」のデモンストレーションをして、その総合点を競うというもの。個人戦です。
「怖がらせ学」においては、こどもの怖いもをちゃんとと理解することが重要とされており、
ライオン、雷、蜘蛛、蛇、サンタクロースという変わり種もありました。(外国では定番なのかも)
当然シュミレーターも、そういうこどもの設定を再現できるように設計されています。
「ああ、こりゃマイクの時は『目玉が怖い』みたいな設定に当たって、運良く上手くいくんだな」と思いました。
それで無事「怖がらせ学部」に復帰して大団円、「みんな自分の個性を活かそうぜ」みたいな。
でもこの読みは大きくハズレます。

ウーズマ・カッパはマイクの叩きだした新記録によって優勝します。
でも優勝の栄光もつかの間、マイクはサリーの行った不正に気づきます。
このへんのやりとり時に流れる不穏な空気が、「え?え?これどうやって終わるの?」と本当に視聴者の不安を煽ります。
トイ・ストーリー3の焼却炉のシーンもそうですが、本当にこういう揺さぶりの演出がうまい。
「お前も僕のことを怖くないと思ってるのか?」「僕はまだ怖い!」
自己証明のために自分勝手な行動に出るマイク。

全体を通して本作のポイントは、サリーはもちろん、マイクが全然良いヤツじゃないことですよね。
良いヤツだったらこんなにドラマティックにならないでしょう。
コンプレックスを努力でカバーしようとするキャラクターを描こうとすると、
かなりの確率で「超いいヤツ」「人間が出来ているヤツ」「完璧なヤツ」になります。
でも現実世界ではそういう人って、
マイクのように、
「自分はこんなに努力してる」ってひけらかしたり、
「なんでこんなことも出来ないんだ?」って周囲の努力してない人を見下したりする、
世に言う「意識高い系」になることが結構多い。

幼少期からこんな調子である…

ウーズマ・カッパの仲間たちを優勝に導く凄いコーチング能力を身につけても、
マイクはまだ自分を冷静に見れていない、
自分に怖がらせ屋の才能がないことにも、本当の自分の才能にも気づけてないんです。

人間の世界でこども達から「おもしろーい」と言われ、
初めてマイクは、自分に致命的に才能がないことに気が付きます。
危険だと教えられている人間の世界で、その状況も忘れてただ座りこんでしまうほどショックを受けるマイク。
助けに来たサリーも、一族や周囲の期待に苛まれていた事をマイクに打ち明け、
「俺も負け犬だ」と今まで見せなかった彼本来の、繊細で弱い一面を見せます。
ここらへん、前作の「君がいないと(If I Didn't Have You)」の歌詞とか思い出しちゃいますね。

本当の友達同士になった2人は、
マイクは知識とアイデア力で、
サリーは怖がらせの実力で、
互いの力で偉業を成し遂げます。
それでもやっぱり、2人の退学は撤回されない。ご都合主義は通用しません。
今まで「モンスターズ・ユニバーシティに入学して怖がらせ屋になる」ということしか考えてこなかったマイクは、
サリーに「これからどうする?」と聞かれ「初めて計画がないよ」とつぶやきます。妙にリアル。
でも、自分の信じてきたコースから外れてしまったはずのマイクは、憑き物が落ちたような顔をしています。
「サリバン家は関係ない!お前そのものになるんだ」という言葉でサリーの目を覚ましたマイクも、
「努力している自分像」に取り憑かれていたみたいです。

かくして「才能はあるけど繊細なサリー」と「才能はないけど向こう見ずなマイク」のコンビは、
自分たちが想定してきたコースとは外れたコースで、夢に向かって歩き出したのです…。

夢に敗れて、ボロボロになって、退学処分まで食らって、
それでも世界が自分たちに合わせて変わってくれるわけじゃない。
血の滲むような努力をしたって、必ずしも報われるわけじゃない。

それでも、前さえ見てればやり方はある。

かの有名なスヌーピーさんは「配られたカードで勝負するしかないのさ」と言っていましたが、
モンスターズ・ユニバーシティは「挫折を通して自分の本当のカードを見つける」ストーリーでした。

これだけ「努力は必ず報われる幻想」に真っ向から立ち向かい、
キレイにまとめるのはすごいと思います。
結局その後のモンスターズ・インクでのオチまで考えると、
感慨深いものがあります。

「メリダとおそろしの森」「カーズ3」と、少し微妙な作品が続きましたが、
まだまだピクサーの今後が楽しみです。

2012年5月19日土曜日

K-20 怪人二十面相・伝 感想「マスク・オブ・ゾロ + アメコミ + ディズニー」



K-20 怪人二十面相・伝 - Wikipedia



テレビ放映で視聴しました。

キャスト

遠藤平吉(金城武)

邦画、アジア映画に疎いので(レッドクリフすら観てない)、
「ターザン」の声やってたなーとか、
最近だと「死神の精度」の死神やってたけど正直微妙だったなー という程度で、
特に好きでも嫌いでもない印象でした、が、
平吉役はかなり良かったです!
演技がどうのこうののという前に、
「場末のサーカスのアクロバット役者」という設定が妙にフィットしてました。
超そういう仕事してそう(体つきとか、髪型とか)

よく考えなくてもものすごく可哀想な役

演技は正直…??という感じなのですが、全然気になりません。人間力?
考えなしな行動もするけど、自分が悪い時はちゃんと反省する良い奴で、
とにかく可愛い可哀想な役。ディスニー映画に出てきそうな性格の主人公でした。



羽柴葉子(松たか子)

正直「もっと若い子連れてこいよ」と思わないことはなかったのですが、
後半どんどんピッタリハマって行きました。
登場シーンよりも後半の好感度の高いヒロインって貴重な気がしてます。

プロペラ機をM:Iシリーズ並みに乗り回す天然お嬢様

明智小五郎(仲村トオル)

イケメンでした。
仲村トオルファンは観ない手はないとおもいます。
明智小五郎役が似合っていました。
故にラストが???だったです…

平吉が明智に化けてるシーンの仲村トオルは必見!情けない!

あと源治(國村隼)が良かったです。
脇ががっちりしてるのは、大作映画の特権ですね!
一瞬しか出てこなかった要潤もなんか良かったです。



感想
散々な評判を聞いていたんですが、面白かったです!
もっと早く見ればよかった!スチームパンク的な世界観もイイ!

平吉の感情の変化についていけない(何考えてるかわかんない)、というレビューを多々見受けましたが、ディスニーアニメ等に慣れている方であれば、このスピーディーな心境変化には全然ついていけると思います。余裕です。慣れてない人は振り落とされるかも。

ダークヒーローと義賊モノは全く別物だと私は思っているのですが、K-20は後者の義賊モノというジャンルの王道を突っ走ってる印象です。そいういう意味では、アメコミというよりルパンとか、『マスク・オブ・ゾロ』っぽいかもしれません。金城さん自身ちょっとアントニオ・バンデラスっぽい感じもしますし。

心なしか、色々と似ている気がする。
アンソニー・ホプキンス出てたね〜

ダークヒーローの代表はバットマンとかですかね。己の正義に悩み苦悩しながら正義を実行する感じのヒーロー像。

あと平吉の泥棒修行のシーンでの成長ぶりも楽しく、
修行シーンファンに優しい仕様でした。
(スターウォーズのルーク修行シーンを始め、ディズニー映画でいうとヘラクレスとかムーランとか、
全然できない → 超頑張る(たくさん失敗もする) →急成長!!
という流れが妙に大好きなんです。)

近年邦画といえば、「漫画の映画化」「田舎の景色(特に山)綺麗系」「ハードなアート系」が多すぎると思うので、そういう状況のなかで少数派である「映画オリジナルの娯楽大作」(原作小説はありますが)を、お金をかけて作ろうとした試みに拍手を送りたいと思うのです。もっと作って!

気になるところがなかったかといえば嘘になります。
明智小五郎が中盤まで非常にかっこよかったのに、ラストで急激に小物にスケールダウンする感じとか、どうにかならなかったのかー?とは思います。
世界征服って言われると急激に「そんなんでいいのか?」と思ってしまうので。
ただ、平吉が怪人二十面相としての人生を選ぶ話の流れは非常にスカッ!とするので、
そういうふうに持っていくためにはああするしかなかったのかなぁ。

とはいえ「日本だってエンタメ一本でここまで出来るぞ!」をみせてくれた楽しい映画でした!
こういうの増えろ!

2012年5月7日月曜日

かもめ食堂 感想「雄弁な調理シーン」

公式サイト

テレビ放映で視聴しました。

キャスト
サチエ(小林聡美)
庶民派主人公かと思いきや、
フィンランド語はぺらぺらだし、
お客さんが来ない店でも維持するお金もあるし、
料理は超うまいし、
大変な生い立ちだし(かつそれに負けずに強く生きてるし)、
まったくもって超人系主人公でした。(ex.孫悟空とか、ナウシカとか)
メンタルがヤムチャ以下な私としては、
感情移入はできないけど「はぁ〜、かぁっこいいなあ〜」という女性像でした。
おしゃれだしね。

全部おしゃれ!

ミドリ(片桐はいり)
「大人計画」での「ちょっとヤバいおばさん役」とか、
NHKの『時々迷々』のオッサン姿など、
なにかと強烈なイメージの片桐はいりさんですが、
本作は「他2人と比べたらまあまあ常識人」でした。

衝撃のスーツ姿@時々迷々
なぜそんなにお似合いなのでしょうか…


サチエの悠々と構えている様に、
人ごとながら心配してヤキモキしている姿が非常に庶民的でした。
かもめ食堂のヤムチャでした。
しかしおしゃれ。
自転車に乗ってる姿とかすごいカッコいい。

それにしても長身である


マサコ(もたいまさこ)
すべてが面白過ぎました。
一人だけフィンランドのゆっくり過ぎる時間より、
さらにゆっくりとした別時空に生きてました。
(実際キノコのくだりとか時空を旅しててもおかしくない描写だし)
まったく言葉の通じない人の嘆きを受け止められたり、
なんだかんだ荷物のない状況に順応してたりかっこよかったです。
あんなおばさんになりたい。
そしてやっぱりおしゃれ。

かわいいエプロンと絶妙な表情


感想
ストーリーにもキャラクターリアリティは全くないと感じました。
ファンタジーに近いと思います。
でも、そこが素敵でした。
そこらへんにいそうな人に見せかけて「ぜったいそこらへんにいない人たち」の、
非日常な人の日常としてすごい楽しかったです。

あとは料理がなにしろ美味しそうなこと!
『軌跡のシンフォニー』や『オーケストラ』など、
音楽がテーマとなってる映画で、
台詞などがない演奏シーンを、「一番視聴者に訴えかけるストーリーの頂点」にしてある描写はありますが、
かもめ食堂はそれの「調理シーンver」だと。

ストーリーは…だけどこのシーンは圧巻@軌跡のシンフォニー

やたらと見応えがある調理シーン


もくもくとサチエが作る料理はどれも美味しそうだし、
作っているすがたも楽しそうだし、
感情移入はできない主人公だしファンタジーな話でしたが、
「言いたいこと」というか信念みたいなものは感じ取れるな〜、って感じでした。

あと日本オタクのトンミ・ヒルトネン君、
イケメンなのにオタク役がしっくりきてて笑えました。いい子や。

最後に、旅行先であんなにおしゃれ度を維持できる人はマジでファンタジーということを強く主張したいです!

シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム 感想 「酒と賭博と女(房)と相棒」


公式サイト

キャスト
シャーロック・ホームズ(ロバート・ダウニー・Jr)
『カウボーイ & エイリアン』の主演を降板して挑んだらしい本作品、
(ロバート・ダウニー・Jrバージョンのカウボーイ & エイリアンもちょっと見たかったですけどね…)
CMで話題を呼んだ「誰か一人でも騙せましたか?それで?!」な女装姿をはじめ、
前作を上回るアクション、渾身の全身タイツ、相棒の奥さんを走る列車から突き落とすなど、ハッスルなさってます。

時間なさ過ぎだろ…

気合いを感じますが、その気合いがちょっと変な方向に向かっている気も。
でも、やっぱりジェームズ・モリアーティ教授との真剣勝負はカッコいい!
これだけ書きましたが、本作、前作以上に相棒のワトスン君がはじけていらっしゃるので、
相対的にはわりと真っ当な人物に見えます。(前作比)
ワトスン君を介護したりしてるしね。

ジョン・H・ワトスン(ジュード・ロウ)
ジュード・ロウって、ホームズシリーズ以前は、
『A.I』のジゴロ・ジョーとか、
『スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー』のジョー・サリヴァンとか、
どうもちょっと「顔面に栄養行き過ぎて、脳みそに栄養行き渡ってない残念な人」の役をよくやるイメージだったのですが、
ワトスンは珍しく、しっかり者でカッコいいです。

おばか不憫代表者

不憫っちゃ不憫だけどサバイバル力高め


口ひげも21世紀に生きる人とは思えないくらいに合ってますよね。オフでも生やせば良いのに。
前作でも、過去のシャーロックホームズ関連作品と比べて、随分ワトスンがフューチャーされていたガイ・リッチー版ホームズですが、
本作ではよりいっそう大活躍します。もはや主役。
というかホームズが攫われたり死にかけたりと姫ポジに徹しているので、
しょうがなく助けにいってるという感じ。
新婚旅行をランボーみたいなヤツ(軽く女装)に邪魔されたらもっとキレていいと思います。ワトスン君心広い。

心の広いワトスン君とランボーの図

しかし本作は、
賭けトランプで邪悪な高笑いをあげる姿、
ベロンベロンに酔っぱらって管を巻く姿、
やけくそジプシーダンスなど、
ワトスンのダメな部分もがっつり描かれていて、
「なんだお前ら(ホームズとワトソン)似た者同士じゃねーか」と思える仕上がりです。

味方サイドの人に見えねえ

マイクロフト・ホームズ(スティーヴン・フライ)
ホームズのお兄ちゃんを怪演していらしたスティーヴン・フライ。
裸族が妙にしっくりきてました。
なんだか見覚えのある顔だなーとおもってググったら、
『オスカー・ワイルド』のオスカー・ワイルド役の方…!
ワトスン役の人のことを考えると、
ちょっと心臓がザワザワしました。

ワ〜〜オ!


上記を鑑みると変な3ショット
(ジュードロウ渋くなったな…)


感想
真面目にアクションし、謎解きもしてます。各所レビューで「シャドウ ゲームは1以上にアクション映画だった」と言われていますが、
『オーシャンズ11』的などんでん返しもあり、個人的には満足でした。
手帳のパラパラ漫画のくだりとか、気持ちのいい逆転劇でかなりワクワク出来ましたし。
むしろアクションの魅せ方は前回とあまり変化がないのでちょっと飽きちゃったかも。
(飛行機の中だったので、画面が小さかったのもあるのですが)

ホームズとワトスンが「ゲイっぽい!」と随所で言われてますが、
ガイ・リッチー監督自体が「女の入る隙はねーぜ!!男の熱い友情だぜ!!」って映画を撮る人なんで、
それを考えたら普通かな〜。バディ映画ですし。ダンスシーンはちょっと「???」となりましたが。
ホームズのワトスンに対する執着というか固執は、
「小学生くらいの男の子が、友達の男の子に彼女ができたのが面白くなくてグチグチ言ってる」みたいな印象でした。

是非次回作は、「ワトスンがホームズの助手になるまで」のストーリーを、ホームズとアイリーン、ワトスンとメアリーの馴れ初めも交えて『シャーロックホームズ:0(ゼロ)』ということで!ガイの兄貴よろしくお願いします!子犬のグラッドストーンも頼んだ!







2012年5月3日木曜日

ウルヴァリン:X-MEN ZERO 感想「きれいなウルヴァリン」


公式サイト

ゴリゴリマッチョなヒュー・ジャックマンが久々に観たくて、テレビで放送していたものを録画。(『プレステージ』の時とかと比べるとすごい対格差で改めてびびしました)

横からのアングルでも厚みのないヒューさん@プレステージ

分厚いし血管がやばいヒューさん@X-MEN


X-MENシリーズ一作目二作目…では、"女の子にも容赦しない破天荒我が侭おじさん"な印象のウルヴァリンでしたが、今回は何しろお兄ちゃんビクターがおっかないので、対比でものすごく常識人に見えました。
(ビクター役のリーヴ・シュレイバー、どっかでみたな〜と思ったら『スクリーム』の犯人か!)

あの破天荒さは、記憶を失って以降の人物像みたいです。カナダにひっこんでた時もきっちり労働してましたし、一人の女性に一途にラブロマンスしてましたしね。
X-MENシリーズでウルヴァリンが邪魔者じゃない恋愛話は、なんか新鮮でした。サイクロップスとジーンの時とか本当に邪魔だった!

とにかく、今まで観たX-MENシリーズで一番カッコいい、きれいなウルヴァリンです。

ガンビット役に今乗りに乗ってるテイラー・キッチュ。
 X-MEN原作をちゃんと知らないのですが、これもかなり美味しい役だったっぽいですね。(ガンビットのスピンオフも企画中との噂もあるし)
能力は謎過ぎてググりました。「手に持った物体に破壊エネルギーを込める(チャージする)能力」だそうです…?我が家ではしばらく「杖でバーンッてやるマジシャン」と呼んでいました。

ジャンプが得意な役が続くテイラーさん

『バトルシップ』、『ジョン・カーター』活躍しまくりなテイラー・キッチュ、2006年まで『カイルXY』のちょい役とかやってたんだかすごいですね!まだ30歳だしどんどん主演張ってくのかな〜。バトルシップくらいの髪型が好きなので、そういう役を所望します!

ただ、個人的にはエージェント・ゼロ(ダニエル・ヘニー)が気になりました。
『私の名前はキム・サムスン』とか全然観てないんですけど、もっと映画出てほしいですね。サディスティックそうで、ヒール役がとてもお似合いでした。
壮大な爆死もポイント高いです。

化け物集団に銃で張り合ってた彼はもっと評価されるべき

少年期のサイクロップス(ティム・ポーコック)もかなり可愛かったです。
あのフィンガーファイブなサングラスもつけこなしてましたね。さすがミュージシャン出身。

全体的に、「カッコいい主人公・いい女なヒロイン・巨大な悪の組織・気のいい黒人のおじさんの相棒(中盤で退場)」とTHE ハリウッドな映画でした。
「ハリウッド映画観てえなぁ〜」という時におすすめです。